message
・患者さんと長く関わりたい
・想いを一つに
・ふくしまの人柄が好き
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緩和ケア認定看護師
▶ 認定看護師となった経緯は?
昨年、認定看護師となりました。看護師としてのキャリアを重ねる中で、患者さんと常に関わりたいという思いが芽生えました。
また、コロナ禍により内に籠る感覚が増してきて、その反動でもっと学びを深め、自分の専門分野を作りたい、と思ったのもあります。
▶ 緩和ケアを選んだ理由は?
治療を始めてから終末期まで、長く患者さんと関わることに惹かれました。病院に入院する患者さん、というより生活者の一人としての患者さんに関われることが魅力です。
答えがはっきりしているものではありませんが、何が患者さんにとってベストな選択なのだろう、と常に考えながら患者さんに向かい合ってます。
答えがない分、私一人ではなく、チームとして関わっていくことも魅力的ですね。
▶ 思い出深いことがありましたら教えてください。
食事をとることが難しい終末期の患者さんでしたが、自宅に帰りたい、という強い思いをお持ちでした。その思いを実現するには、点滴や経鼻胃管などの処置が必要となりますが、最初、ご家族は不安で患者さんを受け入れることができない、と思っていました。しかし、ご家族に私たちが行う実際のケアを見ていただき、患者さん、ご家族、私たちがお互いの思いを確認、共有し、退院できた、という事例がありました。
患者さんを取り巻く、それぞれの思いにも関わることができ、実際に患者さんの希望が叶ったときは、やりがいを感じました。
▶ Dさんは、Uターンされたそうですね。
東京の看護学校を卒業後、東京の大学病院で5年間働いていました。その病院は急性期のため、毎日が本当にバタバタでした。スタッフ同士、普通に挨拶することもままならなかったぐらい。
心身ともにきつくなり、地元に戻り済生会に就職しましたが、患者さんやスタッフの人柄の良さは本当に身に染みました。福島ならではの、気兼ねなくコミュニケーションがとれる人間関係は素晴らしいです。
(制作担当Xより) クルマの運転と海が大好き。定期的に海に癒されたくなるそう。お気に入りの場所は、相馬松川浦(浜の駅の日替わりランチはおススメ)。