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・現場で知った「学び」の大切さ
・全国の仲間との絆が財産
・チームワークが自慢
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感染制御実践看護師
▶ どのような業務に就かれていまか?
2021年に感染制御実践看護師として勤務しています。感染管理認定看護師のCさんと協力して業務にあたっています。Cさんは、新型コロナ感染症関連や感染サーベイランスを中心に、私は、その他の院内感染対策関連や他施設との連携などを担当しています。
例えば、他病院と連携し、感染制御について評価し合うこともあります。他の病院の現状を知るのは大変参考になりますね。
逆に当院を見ていただくこともありますが、課題などを明確に指摘してもらえるので、今後の業務改善の大きなきっかけ、推進力となります。感染制御は、第三者の視点、客観的な視点が大切です。
▶ 感染制御実践看護師となったきっかけは?
看護師となって最初の就職先は県外の病院の手術室でした。そこで、不潔・清潔を徹底的に学びました。
福島に戻ってきて、済生会に入職しましたが、しばらく勤めて、その時の師長さんに感染のスペシャリストとなることを勧められました。
「ちょっと考えてみます」と答えたのですが、看護部長から「Eさん、感染やってくれるのね」と言われ、「17日間菌トレブック 感染症に強くなる」という本を渡され、「え~~~」という感じでしたが、逃げられなくなりました笑
とはいうものの、最初は何から手を付けていいかわからなくていましたが、2017にインフルエンザのアウトブレイクがあった時に、本で得られるものが全てではない、実践で学ぶことも多いということを実感しました。
学びを深める必要性を感じ、2020年、東京医療保健大学の感染制御実践看護学講座に合格し、半年間、済生会での勤務を継続しながら、週末学校に通いました。
▶ 済生会のサポートはいかがですか?
学校は東京にありましたが、交通費や宿泊料は病院で負担してくれました。実質的な自己負担はありませんでしたね。
▶ 感染制御実践看護師となっていかがですか?
もちろん、看護師としてのスキルは高まりましたが、学校で全国の仲間とつながったのは大きいですね。グループLINEを作り、今でもその時の仲間と教え合ったり、情報共有しています。
▶ そして、新型コロナ。
感染制御の専門看護師となった時期と新型コロナが感染拡大する時期が重なったので、本当に大変でした。あまりに色々なことがあって、当時のことが詳しく思い出せないくらい。
済生会福島総合病院での対応に加え、福島県済生会内の高齢者施設にクラスターが発生した際の対応など、激務を極めました。
ただ、私だけに任されるのではなく、関係者が一体となった協力体制によりサポートいただきました。感染制御の学校の仲間に聞くと、一人の感染制御看護師に任されているケースも少なくなく、済生会のチームワークの良さを実感しました。
また、他県の済生会の感染制御に関わる看護師に、気軽に助言を求められる環境もあります。これは、済生会の明らかな「強み」ですね。
▶ これからの抱負は?
新型コロナという未曽有の状況への対応をはじめ、今まで積み重ねた経験を活かしたより実践的な看護について、後輩たちに伝えていきたいです。
(制作者Xより) 自分では面白みがない人間と思っているEさん。でも、お話を伺っている時間の3割は、豪快に笑われて話が弾みました、Eさん、面白すぎます笑